今の時代のゲイの諸問題を笑いながら知れる「シャイニー・シュリンプス 」
本記事は「シャイニー・シュリンプス」のネタバレしかないです。
シャイニー・シュリンプス、現世代ホモの諸問題やら偏見やらがリアルに描かれてるのに、ユーモア溢れててるから全然嫌な気がしない笑えるハッピーな映画でしたわ。
— セクシー炭水化物 (@NikuYork) 2021年7月13日
"ガチムチガールズ"って強豪レズビアン水球チームが序盤に出てきたのはクソ笑った。
原語ではどんな名前なんだろ。 pic.twitter.com/1rCRaNuYSw
2019年の映画でここまで進んでるってのは、さすがおフランスですわ~
ゲイ映画テンプレのHIVで悩むキャラクターとかいなかったしね。
HIVはU=Uで抑えられる病気です。
主な登場人物
ホモフォビアの水泳選手 & 娘
ガン(?)のゲイ
子持ちゲイ(子供は双子 体外受精なら大いにあり得る)
年を取った活動家ゲイ(偏屈でモテなくなってる)
非モテゲイ
水泳選手がホモフォビア発言で叩かれて、水泳連盟から罰として水球チームの指導を命じられる。娘は普通に周りにLGBTいるってんで偏見なし。水球チームがゲイゲームス(ゲイ版オリンピック)に出場すれば、オリンピック枠取れるんじゃないかって焚きつけられて水泳選手は嫌々引率するけれど、道中のごたごたで打ち解けていく、ってお話。
ドンチキハプニングやらがある中で「お前はホモフォビアなんじゃなくて、無知なだけだよ」って水泳選手に言って打ち解けるシーンがあってとてもよかったなあ。
水泳選手だけじゃなくて、水球チームの全員がそれぞれのゲイとしての問題に立ち会うんだけど、無理やりファンタジー解決にしないでコミュニケーションとして現実的な落としどころに持ってきてくれるから、ハラハラはしても不快感がゼロなのも本当に良い。
最後の葬式のシーンで、ゲイのメンバーたちが例のごとくハッチャけるんだけど、それで退席する参列者もいて、それもまた他人の価値観を尊重してて良いなあと思いました。
ステージマザー(米2020)でも割と冒頭でゲイの葬式あって同じように退席者出てたっけか。
普通のコメディーで葬式中にCHICのFreak Outかけてるのも見たことあるし、ディスコ葬は忌まれども選択肢としてはありなのかねぇ。
そもそもアメリカ・ヨーロッパは昇天者礼拝なので、当然悼むのもあるけど、一種のお祝いごととも取れるからなあ。
私も父のキリスト教葬式で、なんか暗いから笑いを誘えるかなと「白米に遺骨」ネタを出したところ、駄々滑りして本当に居たたまれない空気になったのを唐突に思い出した。
すごくイイ感じに終わったけど続編も決まったようなので、期待と怖さ半々で楽しみにしている。この書き方だとロシアがメインの舞台で、後半ちょこっとだけ日本が出てくる感じかな。ロシアはホモ禁制だったはず。撮影はぜひ2丁目おいでやす。
最寄りの上映館がミニシアター系で家で見たほうがくつろげるから、2019年作だしアメリカでBD出てたら買おうとAmazon.com行ったらUK輸入盤しかなかった。BDは日本とリージョン違うのよね… ほんでもAmazon.co.ukなら配信で見れそうだった。国内配信始まるまで試しに見てみようか。