「シドニアの騎士 あいつむぐほし」を見て残念だったところ

本記事は「シドニアの騎士 あいつむぐほし」のネタバレしかないです。

 

ラストがめーーーーっちゃ残念だった…

BLAMEは原作既読・映画館で視聴。

シドニアはテレビシリーズ両方とも追ってたけど、原作を読んでないので楽しみに新宿バルト9に行ったんですよ。

「身長差15メートルの恋」ってデカデカと書かれたら、異種婚モノとしてどう結末をつけるのか期待するじゃないですか。

 

結末概略

つむぎ(巨大生物ヒロイン♀)は長道(主人公♂)を守って死にました

→ 却衛(ロボ)の隙間につむぎのエナ(細胞)が残っていました

→エナ(細胞)から人格も転写できるようになったので、人間の体を培養して人格転写しました

→つむぎちゃん(人間の体になった♡)と長道(主人公♂)で、子供も産まれてハッピーエンド♡

 

ちげぇだろ!!!

それはちげぇだろ!!!

どっちかに合わせるにしても、しかもよりによって人間に合わせて作り変えて、それがハッピー☆って…そりゃないぜ!!

「宇宙人は自分たちと同じ人間になりました。チャンチャン」

ガウナ(異種族)との対話も結局ないまま「ぶっ殺せ~ 新惑星だぜ~」って宇宙海賊ヴァイキングみてぇなことしてて、えげつない人類の侵略エンタメに落ちぶれるわ。

マクロスFはちゃんと緑虫と落としどころつけてたと思うぜ?

それとも人類の汚い生存本能を描きたかったのか?

今は違うものをそのまま尊重し合う時代だぜ。

何で力業つかってもっとも普通でつまらない選択させてるんだ。

 

 

他にもですね、単性生殖で人間生産できる世界観なんですよここ。

性分化可能なヒロインAが主人公のためにメス選択しながら恋に負けるんですが、映画後半で別の負けヒロインB♀とイイ感じになってるシーンがあって「おっレズビアン肯定か。宇宙時代だし肉体性ごときに縛られるのも今時アホよね~」って見てました。

エピローグで負けヒロインBがメス→オスに変化してるの。

ええ… 結局サブにまでオスメスつがい押し付けるのかよ…

 

単性生殖・人格転写までできる世界でわざわざ性転換して子供作るのって、さすがにSFとして欠陥が過ぎない?人間ではまだだったと思うけど、現実世界ではマウスでES細胞・iPS細胞で卵細胞を作れるってとこまで来てるはずなのよ?それよか負けヒロイン二人をとりあえず救済するために「性転換してつがいになったねハッピー☆」させるのは、さすがに作者の遅れた価値観をそのまま反映しすぎだと思う。

 

まぁ、TV一話から「裸みられてキャー」な前時代なシーンがあったし、アップデートされた価値観を求めるのは間違ってるんだろうけどサ。

アップデートしないと若い世代に古臭い作家って思われて、客が先細りになると思いますぜ。

知らんけど。