「シドニアの騎士 あいつむぐほし」を見て残念だったところ
本記事は「シドニアの騎士 あいつむぐほし」のネタバレしかないです。
シドニア、そのキャッチコピーであの結末は、異種婚モノで最後に二人とも人間転生させるアカン終わり方では…?2021年に美女と野獣の焼き直し??はいはい結局ノーマルが1番ハッピーなんだね…人類にはまだ早かったね…レズカップル誕生もシレっと否定してて周回遅れ感すごい。
— セクシー炭水化物 (@NikuYork) 2021年6月10日
サーカスはよかった。 pic.twitter.com/kupJ94PTHm
ラストがめーーーーっちゃ残念だった…
BLAMEは原作既読・映画館で視聴。
シドニアはテレビシリーズ両方とも追ってたけど、原作を読んでないので楽しみに新宿バルト9に行ったんですよ。
「身長差15メートルの恋」ってデカデカと書かれたら、異種婚モノとしてどう結末をつけるのか期待するじゃないですか。
結末概略
つむぎ(巨大生物ヒロイン♀)は長道(主人公♂)を守って死にました
→ 却衛(ロボ)の隙間につむぎのエナ(細胞)が残っていました
→エナ(細胞)から人格も転写できるようになったので、人間の体を培養して人格転写しました
→つむぎちゃん(人間の体になった♡)と長道(主人公♂)で、子供も産まれてハッピーエンド♡
ちげぇだろ!!!
それはちげぇだろ!!!
どっちかに合わせるにしても、しかもよりによって人間に合わせて作り変えて、それがハッピー☆って…そりゃないぜ!!
「宇宙人は自分たちと同じ人間になりました。チャンチャン」
ガウナ(異種族)との対話も結局ないまま「ぶっ殺せ~ 新惑星だぜ~」って宇宙海賊ヴァイキングみてぇなことしてて、えげつない人類の侵略エンタメに落ちぶれるわ。
マクロスFはちゃんと緑虫と落としどころつけてたと思うぜ?
それとも人類の汚い生存本能を描きたかったのか?
今は違うものをそのまま尊重し合う時代だぜ。
何で力業つかってもっとも普通でつまらない選択させてるんだ。
他にもですね、単性生殖で人間生産できる世界観なんですよここ。
性分化可能なヒロインAが主人公のためにメス選択しながら恋に負けるんですが、映画後半で別の負けヒロインB♀とイイ感じになってるシーンがあって「おっレズビアン肯定か。宇宙時代だし肉体性ごときに縛られるのも今時アホよね~」って見てました。
エピローグで負けヒロインBがメス→オスに変化してるの。
ええ… 結局サブにまでオスメスつがい押し付けるのかよ…
単性生殖・人格転写までできる世界でわざわざ性転換して子供作るのって、さすがにSFとして欠陥が過ぎない?人間ではまだだったと思うけど、現実世界ではマウスでES細胞・iPS細胞で卵細胞を作れるってとこまで来てるはずなのよ?それよか負けヒロイン二人をとりあえず救済するために「性転換してつがいになったねハッピー☆」させるのは、さすがに作者の遅れた価値観をそのまま反映しすぎだと思う。
まぁ、TV一話から「裸みられてキャー」な前時代なシーンがあったし、アップデートされた価値観を求めるのは間違ってるんだろうけどサ。
アップデートしないと若い世代に古臭い作家って思われて、客が先細りになると思いますぜ。
知らんけど。