ゆっこちゃんノベルマッピング
わたくし体験設計というものの社会人学校へ行っておりまして、端的に言うと「出会ってから再度使うまでの、時間軸全体を意識したサービスづくりをしよう!」という授業でございます。流行りの言葉だと「UX」のことですね。
先日はストーリーマッピングという授業を受けてきました。ストーリーマッピングがなにかというと「サービスの構想」「全体像のストーリー」を書く方法です。三が日に放送され、私のTLで大不評だった「君の名は。」のこちらがイメージ近いです。
『君の名は。』脚本執筆時の資料が出てきました(ややネタバレ注意、本編最終とも異なります)。時間軸の中での観客の感情・テンションの変化をなんとか捉えられないかと考えていました。懐かしいなあ。 pic.twitter.com/Mi5RkAJQEJ
— 新海誠 (@shinkaimakoto) 2017年4月24日
先ほどの感情グラフのようなものを、脚本のブラッシュアップと同時に何稿も重ねて行ったのでした。 pic.twitter.com/mGrZR8MA2o
— 新海誠 (@shinkaimakoto) 2017年4月24日
※「君の名は。」は時間の構造、溜めと引き、伏線の収束、とても気持ち良くて私は大好きです。
脚本を作るうえで、観客のテンションの動きが視覚化されて、とても便利だと思いませんか?実際のサービスを作る上でも、顧客の心の動きを時間に合わせて正しく図にできれば、指標として大いに役立ち「とりあえずやってみよう!」というクソ昭和マインドが発生することも減ると思います。アディオス、無駄機能に時間を費やすアンハッピーライフ。
そのシナリオをつくるためのポイントがこちら
プロットポイント
- 状況説明
- 事件や問題の発生
- 盛り上げ・危機
- クライマックスと解決
- 落とし込み
- エンディング
一般的な話もこの構成ですよね。並行で複数の流れがかさなったり、TVドラマだと次回へのクリフハンガーを設定したり。
で、今回わざわざ授業のことを書いたのは、「ゆっこちゃんがこの前書いてたお話、ちゃんと流れ通り作っててすごいな。無意識でやってるのかな。」と講義を聞きながら感動して、ちょっと整理してみたくなったから。本人の事後承諾でいっか、と書きなぐってます。
読んでない方はまずはこちらを読んでいただきたい。私は、矛盾・違和感を抱えながら痛みに気づいていない・気づかないふりをしてる人が大好きなんですが、そんなお話です。
ちゃんといろんな描写で肉付けしてるのに申し訳ないけれど、追剥レイプすると下の図じゃない?すごくすんなりはまるよね?これ無意識で書いてるなら本当にすごいし、意識的にしてるなら自然に読ませる力があってすごいよね。
私もゲイと東京 — インスタントコーヒー を寄稿したのだけれど、盛り上げポイント薄いよな、やおいの「山なし、落ちなし、意味なし」の山なしだな、山梨さくらんぼ美味しい、って思った。学び。
ちなみに授業では前のコマで「リーンキャンバス」というサービスの情報を整理した表を作成していて、そちらからサービスのストーリーを作りました。けっこうスムーズにいった。読み物としての創作も、キャンバスを先に書いてからストーリーマッピングに変換して、最終的にお話にしても面白いかも。読み手にどう思ってほしいかに着目した文章が書けるはず。